2021年6月16日(水)門別12R 第7回ヒダカソウカップ
【レース予想】
ノースクイーンカップ、ブリーダーズゴールドカップへと続く夏の門別牝馬重賞戦線の初戦、今年も様々な路線から豪華メンバーが集結した。
本命はここに向けて調子を上げてきた◎クオリティスタート。
逃げ先行勢の多い内回り1600mということでハイペースの早仕掛け合戦は避けられない本レース、前へ行く馬を見ながら好位追走のできる本馬は展開利も見込める。
一昨年、昨年の勝ち馬で舞台適性は抜群、三連覇に向けて視界良好だ。
〇スマイルミュは古馬初挑戦となるが斤量51kgは裸同然。
内回りが合いそうなタイプだけに、軽斤量を活かせれば好勝負以上の結果も。
門別で抜群の安定感を誇る▲ネーロルチェンテも当然主役候補の1頭だ。
【全頭診断】
1-1 バブルガムダンサー
一昨年の栄冠賞勝ち馬で昨年は関東オークス6着と南関東でもまずまずの結果を残し、昨年秋からデビューの地門別へ帰還。
本来であれば格上のはずだが、今年は前々走が7着、前走が4着といまひとつ。
前々走は逃げて4角で早々に失速、前走は道中4番手を進み3角からスパートを試みるも反応が悪く捲り切れずと内容も決して良いとは言えない。
以前の力を取り戻せているかがカギとなる。
2-2 ニジイロ
昨年門別でデビューの後、名古屋や姫路で重賞2勝の活躍。
走るときと走らないときの波が激しいタイプで、ハマった時のパフォーマンスは目を見張るものがあるが、安定感に乏しい印象だ。
実績は魅力だが、転厩初戦の3歳馬がここで力を発揮できるかは未知数だろう。
3-3 チビノヴァルタン
昨年の春はA1でクインズプルートやクラキングスといった強豪相手に差のない競馬を見せていたが秋以降は低迷、厳しいレースが続く。
前々走で2着と復活の兆しを見せたかに思われたが、相手関係を考えれば好調時のパフォーマンスには及ばないという評価が妥当だろう。
3-4 ニシノライリー
昨年までは名古屋所属で今年から門別へ移籍。
昨年9月の勝利以降12戦で3着以内無しと浮上できずにいるが、前走は復調の兆しも。
重賞で相手が強化されてどこまで走れるか。
4-5 ストラール
大崩れしない安定した走りを見せているが、ここでは相手関係が厳しそうだ。
昨年の本レースは5着と掲示板入りも、展開面の助けが欲しい。
4-6 ネーロルチェンテ
昨夏に出戻りしてから門別では4-2-0-0と連対を外していない。
特に前走は逃げて4馬身差の快勝と圧巻のパフォーマンスを披露。
前々でレースする脚質から1600m内回りも寧ろプラスに働くだろう。
2歳時にはブロッサムカップ1着、フローラルカップ2着と重賞好走の経験もあり、通用する下地は十分、当然高評価だ。
5-7 レッドカード
昨年の北斗盃勝ち馬だが近走は結果が出ず、厳しいレースが予想される。
重賞を勝ったこの舞台で何とか浮上のキッカケを掴みたい。
5-8 ハイタッチガール
2歳時は金沢で重賞2勝の活躍を見せたが、昨年以降はいまひとつの結果が続く。
前走のように先行できればチャンスはあるかもしれないが、あまり強調はできない。
6-9 マリーンワン
以前は1200mを主戦場としていたが、今年は1700mで連続3着と距離延長にも対応できている。
今回は内回り1600mへの距離短縮、この舞台替わりはプラスのはずだ。
重賞出走は昨年のブリーダーズゴールドカップ(10着)のみと実績こそ無いが、全姉には2019年道営スプリントを制しているアップトゥユーがいる血統で素質は十分。
持ち前のスピードを武器に、躍進を期待したい。
6-10 エムティアン
今年から門別に戻って2戦はそれぞれ8,6着。
デビュー戦から2連勝で函館2歳ステークス4着、エーデルワイス賞3着といった過去の活躍を考えれば物足りない成績だ。
JRA3勝クラスの1200mで先行できるだけのスピードは魅力的だが、今回は距離延長の1戦。
一発の可能性は秘めているものの、過度な期待は酷だろうか。
7-11 スマイルミュ
前々走の桜花賞は勝ったケラススヴィアをマークして勝ちに行く競馬で4着、最後は苦しくなったが相手の能力を考えれば非常に強いレースだった。
前走は水沢の留守杯日高賞で重賞初制覇、このレースも逃げた馬をしっかりと捉え切る見どころのある内容だ。
今回は古馬との力関係が鍵になるが、軽斤量を活かすことが出来れば面白い存在だろう。
7-12 ルナクレア
昨年以降は中々勝ち切れないながらも安定した成績を誇り、エトワール賞では2着とその安定感は重賞でも通用する。
主戦場は1200mで距離延長が鍵となるが、昨年の本レースでも3着なので対応は可能なはずだ。
近走も強い相手に差のないレースをしており、上位争いの一角となるだろう。
7-13 クオリティスタート
一昨年、昨年と本レース2連覇、今年は3連覇を目指す。
今年3走目となった前走で今年初勝利と、ここに照準を合わせて着実に調子を上げてきている様子が伺える。
"北の女王"として、ここは負けられない。
7-14 タッチライフ
今年4戦はいずれも勝ち馬から1.5秒以上離された大敗、強調材料は見つからない。